先日BS−プレミアムを何となく見ていたら、太古の昔から日本列島が形成されて行く過程を追っていた。この仏が浦も、その生成過程を物語る地学的痕跡だと説明していた。この仏が浦には強烈な思い出がある。恐山から青森湾に向けて道があるのでそこを行くことにしたのだが、とても自動車道とは言えないヒバの森林。岩もごつごつして大変な悪路。海辺に出たら大間に行ってマグロを食べてという予定は断念せざるを得なかった。せめて仏が浦で昼食と予定を短縮したのだが、その仏が浦に出る道が分からない。何度か往復してやっと下り坂の入り口を見つけた。そこから「熊注意！」の看板を見ながら,杖をついて下る事約20分。食事処など全く無い浜辺だった。小さな観光案内所の老婦人が「折角来たのだから観光船に乗りなさい」と言って、電話で小さな舟を呼んでくれた。昼飯抜きの観光、それだけにこの別世界の景色は強烈に脳裡に刻まれた。ナビは付いていたが使いこなせなかったのかもしれない。(2023-9-19載）