東京の記憶に残る坂道 2 |
スタニフラフ・ブーニン |
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無名坂を下り始めてすぐ左、赤いレンガ塀で囲まれた高台の邸宅に「BUNIN」と小さな標札がある。スタニフラフ・ブーニンはモスクワ生まれの名ピアニスト。1985年19歳でショパンコンクールで優勝。その後自由を求めて88年西ドイツに亡命。ヨーロッパ各地で活動したが録音契約は難航を極めた。亡命先のドイツで日本人女性と結婚。ところがその後、左手・左肩に障害が発生し、さらに糖尿病により左足を切断するかどうかの瀬戸際にも立たされた。数々の治療を経て、最近では小さなコンサートに出演するなど復活の道を歩んでいる。Google Earthで探ってみると、この邸宅に芝生が望め、テレビの番組で垣間見た光景と一致した(覗き見趣味)。ところでこのスケッチ、「無名坂」を検索すると何と載っているのである(断りもなしに)。(2024-8-2載)
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