美しいいわて

■第2回景観連続セミナー

日　時：平成19年2月3日（土）１３時1０分～１６時3０分

会　場：エコミュニケーションギャラリー　リリオ（盛岡市中央通1-1-11）

美しいいわて推進委員会及び岩手県では、去る平成１９年２月３日に、「第２回　景観まちづくりセミナー」を開催しました。当日は約７０名の一般県民の方に参加頂きました。ありがとうございました。
第１部では、景観からの地域づくり（景観点検）実施業務を行なった、盛岡市つなぎ地区（つなぎ町内会＋ＨＣＡプロジェクト）、奥州市前沢地区（ＮＰＯ法人ＥＴＣ）、葛巻町星野地区（星野自治会）から成果発表を行なって頂きました。また、全国都市再生モデル事業で行なった、花巻市台温泉地区、奥州市江刺地区、一関市舘萩地区の事例を含めてポスターセッションを行いました。
第２部では、３地区のテーマを使って盛岡市紺屋町界隈の景観まちづくりを考えるモデルワークショップを行いました。

■プログラム

■ 第１部　景観点検成果発表、ポスターセッション


川村久子　氏（ＨＣＡプロジェクト）つなぎ地区では、色彩の専門家であるＨＣＡプロジェクトが町内会と協力して「つなぎ地域のテーマカラーの抽出と色彩ガイドラインの作成」をテーマに活動を行ないました。具体的な方法としては、３回行われたワークショップの話し合いの中で出た参加者の声や地元・観光客へのアンケート調査から、具体的な色彩に変換する＜色彩心理による分析＞を行ない、ポイントカラーの抽出、カラーガイドライン（案）を作成しました。その結果、土・木・石などの自然素材の色の濃淡が浮かび上がってきました。今後は、これらの素材を生かして「潤いと癒しの里」のまちづくりにつなげて行ければと思います。つなぎ地区報告書概要版つなぎ地区発表資料	盛岡市つなぎ地区

小原洋一　氏（ＮＰＯ法人ＥＴＣ）前沢地区では、建築の専門家であるＮＰＯ法人ＥＴＣが「まちづくりのための景観創造へ向けての具体的な提案、提言」をテーマに活動を行いました。具体的な方法としては、４回のワークショップを行ない前沢らしい美しい景観を「守り」「伝え」「活かす」ためにどのようにすべきか、話し合いました。その中で、具体的な修景手法などの絵を書いてわかりやすく提案したり、それぞれの立場で何が出来るのか、なにをしなければいけないのかを話し合いました。前沢は優れた宝物がある素晴らしい町です。これを今後のまちづくりにつなげるためにも、住民の意識改革や夢を描くこと、できる範囲で実践していくことを続けて行きたいと思います。前沢地区報告書概要版前沢地区発表資料	奥州市前沢地区

本地孝見　氏（星野自治会）（ＮＰＯ法人いわて地域づくり支援センター）星野地区では、地域住民自らが地域景観や地域資源を見直し、それらを活かした「美しいむらづくり」に取り組み実現することを目的として活動を行いました。具体的には、ＮＰＯ法人いわて地域づくり支援センターがサポートし、３回のワークショップで６つのテーマについてお宝マップの作成や改善・活用方法の検討などを行いました。また、２回の実践活動を行ない、萩公園の看板の製作及び設置や地区住民の集合写真の撮影なども行ないました。地域住民の意識共有を図るため、手づくりのガイドブックやよりみちマップの作成も行いました。今回の活動を通じて、外部の人から刺激を受け、地元住民が共通の意識をもてるようになりました。今後は具体的な計画を立て、ひとつでも多く実践できるように取り組んでいきます。星野地区報告書概要版星野地区発表資料	葛巻町星野地区

■ポスターセッション景観からの地域づくり（景観点検）　・盛岡市つなぎ地区（色彩調和の観点から点検するつなぎ地区の景観）　・奥州市前沢地区（まちづくりのための景観創造へ向けての提案、提言へ）　・葛巻町星野地区（地域資源を生かした美しいむらづくり）全国都市再生モデル調査事業　・花巻市台温泉地区　・奥州市江刺地区　・一関市舘萩地区

■ 第２部　景観まちづくりワークショップ

■ワークショップの進め方景観点検３地区の手法を使った、景観まちづくりのシミュレーション三宅諭　氏　（岩手大学農学部講師）

■紺屋町の概要まちの歴史と街並の特性渡辺敏男（（有）<盛岡>設計同人）

■景観まちづくりモデルワークショップ	■モデルワークショップの様子
○色彩グループ【テーマ】紺屋町らしい色彩の抽出と活用【ファシリテーター】高橋敏彦・水上貴雄【アドバイザー】ＨＣＡプロジェクト ○修景グループ【テーマ】街並修景シミュレーション【ファシリテーター】清水畑貴彦・片桐宏典【アドバイザー】ＮＰＯ法人ＥＴＣ ○資源活用グループ【テーマ】地域資源活用ロールプレイゲーム【ファシリテーター】金野万里・内澤稲子【アドバイザー】星野自治会・ＮＰＯ法人いわて地域づくり支援センター