仙川のこの「安藤ストリート」は住民から非常に評判が悪い。コンクリートとガラスの建物が無機質に並び冷たいというのだ。そもそも彼の出世作「住吉の長屋」は雨が降ると傘をさして手擦りのない階段を下らないとトイレにも行けないと言われる。沖縄の離島に建てた別荘風の建物はコンクリートの立方体で、海側は一面の一枚ガラス、冷房をガンガン効かせないと住めないとも言われる。私は寒い北風の中で樹木を強調して描き、出来るだけ冷たさを減殺したつもりだが。(2021-2-1載）