2026 小寒 大寒 |
褒められた小さな油絵 |
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大國先生は鋭い批評はするものの、私が描いたものを手放しで褒めることは殆どなかった。ノルマンディーの取材旅行で、沢山のスケッチを描く私に関心を持ったらしく、「君 油絵を描いてみないか。スケッチと同じ要領で油絵の具をテレピン油で薄め、自由に描いて持って来てごらん」。2〜3か月後 私はF8号のキャンバス約10枚を描き上げ、お宅に伺った。「こんなに沢山 持ってくることは無い。普通は2〜3枚持ってくるものだ」と言い、余り見てもいないような感じで、絵を左から右へと移していった。「しかしガッカリしたな。もっと良い絵を描いて来ると期待していたのだが」と言ったのち、小さな0号の絵に目を止めた。それは余った絵具を捨てるのは惜しく、後始末のつもりで小さなキャンバスに ノルマンディーの小さな港を描いたものだった。「この絵は良い! 油絵を2〜30年描いた人の絵だ!」 その後 評価される絵を描き上げる前に、先生は亡くなられてしまった。(2026-1-25載)
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