2026 小寒 大寒 |
コルティナの山 |
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その後 大國先生は奥様を亡くされ 落胆は大きかった。さらに自転車で転倒したことにより過去の記憶を全く無くしてしまい、入院生活を余儀なくされた。私は何度かお見舞いに行ったが 反応は優れなかった。 イタリアのドロミティのスケッチ旅行から帰って、作品を持ってお見舞いに行った。この時先生はベッドからガバッと起き上がり、かつての鋭い目つきに変わり、私の作品を食い入るように見た後 言った。「君これだけ空に雲があるのに、山肌にその影が全く無いのはオカシイ。観察が足りないんだよ。それから山肌の切れ目はもっと鋭い線で表わした方が良かった」と。その時はかつての鋭い感覚が戻っていた。 半年後 先生は「奇跡的に」記憶を回復した。厳しい批評を頂いたことを私が話すと「そんな話をしたことは全く記憶にない。そもそも君が見舞いに来てくれたことも記憶にない」と。 この絵は コルティナの中心部を離れ、街を望む丘の上から「クリスタロ山」を描いたもの。好天に恵まれ、気持ちよく短時間で描いたもの。まもなく五輪競技がこの街で始まる。(2026-1-22載)
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