光圓寺のあと善光寺坂のムクノキを訪ねた。ここは家康の生母「於大の方」を供養するため建てられた「伝通院」のかつては敷地内であったという。数年前この坂を訪ねた時は緑葉に包まれ この樹が戦災樹木であることには気づかなかった。上部の焼け跡は炭化し 腐食や病虫害から身を守っているというが、下半分は部分的に崩れ・剝がれ痛々しい。文豪 幸田露伴はこの近くに住み、2階の書斎からはこの樹が望まれたと孫の青木玉が「小石川の家」で記している。道路を半分塞ぐような形で生えており、樹齢約４００年｡(2025-3-26載）