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今迄たくさんゴルフ場のスケッチをしてきた。特にバブル期に於いて。原因は客の入れ過ぎで、ホール毎に待たされることが多かったから、バッグにはスケッチ・ブックを常備していた。ゴルフ上級者は、こういう時に「何ゆえにここで滞留するようになったか？ 落とし穴は何か？」と観察眼を働かせ、対策を練り危機管理をしていたという。
　この保土ヶ谷CCに関しては、詰め過ぎということは全く無かった。プレー後ラウンジでゆったりと歓談する優雅さもあった。そこから見える18番ホールはグリーン側から見て魅力的だった。出窓には固い大理石が使われていて、その上に紙を置くと鉛筆を心地良く走らすことが出来た。時間の制約も無く、私のゴルフ場スケッチの一番の自信作が生まれた。暫く行方不明だったが、年末の整理から見つかった。(2025-1-7載）