2024 早春 |
馬宿「川口屋」の禅寺丸 |
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甲州街道調布市滝坂にある元馬宿「川口屋」。甲武鉄道が甲府迄延伸される前は、街道沿いの馬宿として栄えていた。今でもその面影が建物に残っている。その昔「滝坂」は傾斜がもの凄く急で、雨が降ると滝のように流れたと言う。明治天皇が多摩に行幸した際、急傾斜を上手く御することが出来ず御落馬され、傾斜も急遽緩和された。さらに1964年の東京オリンピックに際し大々的に幅員を拡げ、傾斜もさらに緩和され、そこを裸足のアベベが走った。「うちの玄関は、元は道路と同じ高さだったが、その時の工事で路面がずっと下に行ってしまった」と女主人は言う。その旧家の庭に柿の「禅寺丸」が二本高く聳えている。挑戦したものの難しさは別格。 あと一月もすれば柿若葉が美しく輝くであろう。(2024-3-27載)
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