日無坂を下ってから東の方に向い、その先で再び台地を上る「豊坂」を訪ねる。S字型にカーブし高度を上げて行くが、注意喚起と滑り止めのための赤茶色の舗装。上にあがると、濃紺のスーツに中ヒールの黒靴を履いた多くの女性が黙って散在し異様な雰囲気。目白通りの角にある「日本女子大付属幼稚園」のお迎えの人々であり、共稼ぎなどしない特別の階級と察した。それに引き換えわが家の近くの空き地では、チャイルドシートを着けた自転車に普段着姿の女性が４〜５名集まり、楽しそうにおしゃべりしながら幼稚園送迎バスの到着を待つ。私から見るとこれが普通で、前者は何かカルト集団のようにさえ感じた｡(2022-9-25載）