2021 秋冷 |
地方の衰退 |
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私の本棚には「滅びゆく蒸気機関車」「滅びゆく武蔵野」などの写真集が何冊もあります。「未だ生きてはいるがやがて姿を消すもの」にかつて「滅びの美学」を感じていたのです。市川大門の指定された駐車場の前に、この廃屋がありました。このレベルになると美は無く「醜」、でもちょっと惹かれて描いてみました。廃屋の解体には多額の費用がかかるし、そのうえ更地にすると固定資産税も上がるとか。街を歩いてみても閉まったままの店やひと気のない家屋も多く見受けられ活気が感じられません。雇用の機会も少なく、いったん衰退に向かうと若者が戻ってくることはまず考えられません。日本の地方が今後どうなって行くか、考えさせる廃屋でした。(2021-11-16載)
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