2021 残暑 |
未だ現役のバッテリー・トロッコ |
画像クリック 拡大/縮小
熊野回想の旅続き。疎開時叔父の家から最終落ち着き先に移る時、鉱山のトロッコに載せられた。762mmのナローゲージで、大人でも身を屈めて乗らねばならなかった。もともと鉱石の採掘要員用で、椅子共々木製の車両、台車はバネも無いような単車で揺れが激しかった。当時6歳で体も小さかった私は、強い振動で何度も椅子から跳ね上げられ、したたかに頭を柱に打ち付けた。 現在もその一部は熊野川ほとりの「清流荘」から山中の「湯ノ口温泉」迄の1キロ、一日数往復運用されている。蓄電池を使った機関車は軽い客車を牽引することは出来ても、押して進むには不向き。湯ノ口駅に着き乗客を降ろしたら、列車は一旦トンネル迄バックし停車。客車を切り離した機関車は側線に入る。残された客車は人力でホームに押し戻され、そこに機関車が戻って来て先頭に着く仕組み。(2021-8-30載)
|
Copyright © 2012-2014 Hanashiro. All Rights Reserved
画帳と一緒に