2021 残暑 |
私が終戦を迎えた場所 |
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熊野の旅回想は続く。昭和20年(1945年)3月、わが家は燃え盛る東京を後に、三重県で鉱山技師をしていた叔父を頼って疎開した。落ち着いたのが南牟婁郡入鹿村小栗須。この絵のガードレール端の木の辺りに古い家があり、その家の離れ(と言うより物置か)に落ち着き、5月に国民学校1年生に入学した。左手の家がそれかと言うとそうではないようで、ガードレールの左側の低湿地にあったと記憶する。大雨の時濁流が床すれすれまで来た。父は疎開物資の中に文学全集や百科事典をも詰め込んだが、これらは土間に置いてあったので浸水で泥だらけになった。この絵の中央の三角屋根には同級の「イッチャン」が住んで居たが、再訪した時には空き家になっていた。(2021-8-27載)
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画帳と一緒に