2020 夏本番 |
生産緑地 |
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ありふれた景色、それも緑系の色だけで形成されている景色。彩色する以前の段階で、その遠近感・こんもり感を「5分間」で表現しようという試み。垣根状の緑のほころび、赤錆びた鉄柵の中を覗くと10メートルくらいの植物層の向こうに僅かな畑がありました。そして林全体に「生産緑地」の表示。かねてから疑問を感じていたこの制度ですが、調べてみると1991年にこの制度は出来、市街化区域内で保全する農地として「生産緑地」が指定され特典と義務が課せられました。しかし30年後の2022年には営農義務がなくなるとのこと。それに農家の後継者難があります。一方最近東京では空き家も増え住宅地は余剰気味。制定時は農地から宅地への転換が求められていましたが、今や都市の緑は貴重で、都市農地は「あるべきもの」へと変わりつつあり対策が求められます。それにしても形ばかりの「生産」では納得が得られませんが。
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