2017 神無月 |
小津安二郎の山荘2 |
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この山荘も裏に廻ればたくさんの薪の山。この辺りの家はかつて冬の暖房を薪に頼っていたよう。今もその柔らかい暖かさや炎の色や動きに魅せられて薪暖房を続けている家も少なからずあるようです。この庭地に高浜虚子の句碑がありました。娘の星野立子や弟子と共にやって来てはこの蓼科をこよなく愛した模様。「山々のをとこぶり見よ甲斐の秋」、山の姿を見て「をとこぶり」とは私ごときのレヴェルではとても考えられません。しかし、ここは甲斐ではなく信濃。もう一つ「やまの日は暑しといえど秋の風」、上手いなあ。難しい言葉を使わずにこれだけの情景を歌えるのが素晴らしいと思いました。
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