年 |
月 |
事項 |
1940年代 |
1945年 |
|
原子爆弾開発マンハッタン計画のバーニバー・ブッシュ(Vannevar Bush)氏、Memex を論文発表。コンピュータではなく、マイクロフィルムを用いた機械式情報検索システム。 |
1950年代 |
1957年 |
|
スタンフォード研究所のダグラス・エンゲルバート(D.Engelbart)氏、Memex を実現するコンピュータシステムの研究を開始。 |
1960年代 |
1964年 |
|
エンゲルバート氏ら、NLM(oN Line System) 後のオーグメント(Augment) の開発に着手。コンピュータが計算機から情報端末機に進化。マウスやウィンドウなどもこのプロジェクトで発明。 |
1965年 |
|
テッド・ネルソン(Theodor Holm Nelson)氏、ハイパーテキスト の概念を発表。氏は、「アルジャーノンに花束を」の映画監督ラルフ・ネルソン氏と、「紳士協定」でアカデミー助演女優賞を受賞したセレスト・ホルムの息子。 |
1967年 |
|
ネルソン氏、ハイパーテキストシステム ザナドゥ(Xanadu) の概念を発表。数十年を費やして Xanadu を実現するシステムを現在も開発中。 |
|
カナダ政府印刷局の会合中、GCA(グラフィックコミュニケーション協会)の会長 William Tunnicliffe氏が文書の 構造情報と体裁情報の分離 を提唱。 |
1969年 |
|
Tunnicliffe氏の思想を継承し、IBM の Charles Goldfarb、Edward Mosher、Raymond Lorie の3氏が、GML(Generalized Markup Language)を開発。GML は3氏の頭文字でもある。 |
|
米国国防総省の高等研究計画局、インターネット の基礎となるネットワーク ARPANET を開始。 |
1970年代 |
1971年 |
|
Bolt Beranek & Newman社のレイ・トムリンスン(Ray Tomlinson)氏、電子メール を発明。 |
1972年 |
|
遠隔端末プロトコル TELNET 発表。 |
1973年 |
|
ファイル転送プロトコル FTP 発表。 |
1979年 |
|
ネットニュースシステム USENET 発表。 |
1980年代 |
1984年 |
3月 |
William Gibson、「ニューロマンサー(Neuromancer)」という SF小説で サイバースペース という用語を発明。主人公達がネットワーク上の仮想空間で活躍。 |
1986年 |
10月 |
Goldfarb氏を中心に、ISO(国際標準化機構)で GML を標準化し、SGML(Standard Generalsed Markup Language:ISO8879:1986)として勧告。 |
1987年 |
6月 |
CompuServe社、画像フォーマットの GIF を発表。パソコン通信で利用。 |
8月 |
Apple社、HyperCard を発表。ページ上のボタンをクリックするとスクリプトが実行されたり、別のページにジャンプしたりする。ローカルシステム上でのハイパーテキストを実現。 |
1989年 |
3月 |
CERN(欧州素粒子物理学研究所)のティム・バーナーズ・リー(Tim Berners-Lee)氏が、WWW(World Wide Web)の基本的な仕組みを考案。転送プロトコルとして HTTP(HyperText Transfer Protocol)、リソースの識別名として URL(Unform Resource Locator)、ページ記述言語として SGML をベースとした HTML(HyperText Markup Language)を開発。 |
1990年代 |
1990年 |
11月 |
CERN、世界初の WWWサーバー と WWWブラウザ を試作。NeXT コンピュータを使用。 |
|
HTML1.0 のドラフト(草案)が検討される。HTML1.0 はドラフトのまま廃案。 |
1991年 |
4月 |
ミネソタ大学、インターネットを利用した情報システム Gopher を開発。Gopher が完全階層(ツリー)型なのに対して、WWW が網(メッシュ)型を採用したことが、WWW の勝利につながった。 |
1992年 |
9月 |
この時期、早くも日本で最初のホームページが発信される。http://www.ibarakiken.gr.jp/www/ |
?月 |
ITU と ISO、共同で画像フォーマット JPEG を策定。 |
1993年 |
6月 |
NCSA、Mosaic 1.0 をリリース。NCSA(National Center for Supercomputing Applications)はイリノイ大学のコンピュータセンター。マーク・アンドリーセン(Mark Andreessen)氏らの手による。以後、Mosaic は UNIX 上のブラウザ UNIX 利用者達の間で急速に広まる。秋には Windows 版や Macintosh 版もリリース。 |
12月 |
NCSA、NCSA HTTPd 1.0 をリリース。CGI(Common Gateway Interface)を実装。 |
1994年 |
3月 |
Mosaic の将来性に目をつけた SGI(Sylicon Graphics)社のジム・クラーク(Jim Clark)氏が、アンドリーセン氏を引きぬいて Mosaic Communications社(現在の Netscape Communications 社)を設立。 |
10月 |
バーナーズ・リー氏、HTML などの仕様を作成する機関として W3C(WWW Consortium)を設立。 |
12月 |
Netscape社が Netscape Navigator 1.0 をリリース。開発コードの Mozilla は、Mosaic と怪獣 Gozilla の合成語。翌年4月には 1.1、7月には 1.2 をリリース。パーソナルユーザーにもブラウザが広まる。 |
1995年 |
3月 |
当時、Webサーバーとしては、CERN httpd と NCSA httpd が主だったが、NCSA httpd 1.3 に対するパッチの形式で Apache 0.2 が初公開。 |
4月 |
スタンフォード大学のデビッド・ファイロ(David Filo)氏とジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏、Yahoo社 を設立。 |
5月 |
Sun社、1990年頃から開発していたプログラミング言語 Java を正式発表。 |
6月 |
Rasmus Lerdorf氏、PHP を開発。 |
8月 |
Microsoft社、Internet Explorer 1.0 をリリース。コードは Mosaic をベースにしている。 |
11月 |
Microsoft社、Internet Explorer 2.0 をリリース。 |
11月 |
IETF、HTML2.0(RFC1866)発行。 |
12月 |
Macromedia社、Shockwave をリリース。 |
1996年 |
3月 |
Netscape社、Netscape Navigator 2.0 をリリース。JavaScript 1.0 と Java をサポート。この頃が Netscape 社の全盛期。 |
2月 |
Microsoft社、Webサーバー IIS 1.0 をリリース。 |
8月 |
Netscape社、Netscape Navigator 3.0 をリリース。 |
8月 |
Microsoft社、Internet Explorer 3.0 をリリース。Netscape Navigator 2.0 相当の JScript、Visual Basic ベースの VBScript、CSS の一部をサポート。Netscape と Internet Explorer の闘いが本格化。 |
12月 |
W3C、CSS1.0(Cascading Style Sheets)を勧告。HTMLでは文書構造のみを定義し、見栄えなどの情報は CSS で定義することを推奨。 |
1997年 |
1月 |
IETF、HTML2.x(RFC2070)を発行。HTML2.0 を国際化したもの。 |
1月 |
W3C、HTML3.2 を勧告。それまで検討されていた HTML3.0 は廃案に。 |
2月 |
Macromedia社、Flash を発売。ウェブ上のインタラクティブマルチメディアテクノロジー。 |
6月 |
Netscape社、Netscape Communicator 4.0 をリリース。スタイルシートや、ダイナミックHTML機能をサポート。しかし、ダイナミックに動かせるのは独自のレイヤのみ、スタイルシートの実装はバグだらけ・・・と、利用者泣かせの一品に。 |
10月 |
Microsoft社、Internet Explorer 4.0 をリリース。スタイルシート、XML をサポート、ダイナミックHTML機能においても、機能的には、Netscape を完全に凌駕。無料ということもあり、ブラウザ戦争は Internet Explorer に軍配が上がりはじめる。 |
12月 |
W3C、HTML4.0 を勧告。 |
1998年 |
1月 |
Netscape社、それまで 4,000円程度で販売していた Netscape Communicator 4.* を無償で配布すること、また、開発中の Netscape Communicator 5.0 のソースコードもオープンソースとして無償公開することを発表。 |
3月 |
Netscape社、Mozilla.org を設立。無償公開ソースの管理団体。 |
2月 |
W3C、XML1.0(eXtensible Markup Language)を勧告。文書だけではなく、インターネット時代の汎用的なデータ記述言語として様々なケースでの利用が始まる。 |
5月 |
W3C、CSS2.0 を勧告。 |
7月 |
Netscape社、Netscape Communicator 4.5 をリリース。他にも、4.06、4.6、4.7 など、矢継ぎ早にマイナーバージョンアップを繰り返す。また、Internet Explorer に対抗して Netscape もブラウザの無償配布(それまでは 4000円程度の有償ソフトだった)を始め、開発の主体をボランティアに移す。 |
9月 |
スタンフォード大学の学生 Larry Page と Sergey Brin、Google社を設立。 |
11月 |
Netscape社、AOL社に買収される。 |
1999年 |
2月 |
NTTドコモ、iモード サービスを開始。携帯電話からインターネットにアクセス。 |
3月 |
Microsoft社、Internet Explorer 5.0 をリリース。この頃から、Internet Explorer のシェアが Netscape のシェアを上回るようになる。 |
12月 |
W3C、HTML4.01 を勧告。 |
2000年代 |
2000年 |
1月 |
W3C、XHTML1.0 を勧告。HTML4.0(HTML4.01)の仕様を、XML に準拠するように再定義したもの。 |
5月 |
ISO、ISO-HTML(ISO/IEC 15445:2000)を勧告。HTML4.0 の ISO版。 |
5月 |
W3C、SOAP1.0 を勧告。Microsoft社が中心となって策定した Webサービス用プロトコル |
7月 |
Microsoft社、Internet Explorer 5.5 をリリース。 |
7月 |
Sun社、Java2(JDK1.3)の J2EE で、JSP や Servlet をサポート。 |
10月 |
日本規格協会、JIS-HTML(JIS X 4156:2000)を発行。HTML4.0 の JIS版。 |
11月 |
Netscape社、Netscape 6 をリリース。Mozilla.org の Gecko をベースに最初から作りなおしたに等しいもの。最新の仕様に準拠していることをアピールしているが、時代はすでに Internet Explorer のもとに。 |
12月 |
W3C、XHTML Basic を勧告。 |
2001年 |
1月 |
NTTドコモ、iアプリ サービスを開始。iモードで Java アプリケーションを動かす。 |
5月 |
W3C、XHTML1.1 を勧告。<font> などの見栄え関連タグを廃止。仕様のモジュール化。 |
8月 |
Netscape社、Netscape 6.1 をリリース。機能的には大きな強化は無し。 |
8月 |
Microsoft社、Internet Explorer 6.0 をリリース。機能的には大きな強化は無し。 |
2002年 |
6月 |
Mozilla.org、Mozilla 1.0 をリリース。Netscape 7.0 と同じレンダリングエンジン Gecko をベースとしているが、Netscape 7.0 とは別のブラウザ。 |
8月 |
Netscape社、Netscape 7.0 をリリース。Netscape 6.0 からの大きな変更は無し。 |