蓼科に行って来ました。車を走らせていると小津安二郎監督の山荘の表示に出会いました。その名は「無藝荘」。小津と脚本家の野田高悟はこの地を愛し、ここに籠ってはシナリオを練ったと言います。とは言うものの朝風呂、朝酒、蓼科の疎林の散策、夜もまた酒が中心でその合間に仕事をしたらしい。その様子は小津の「蓼科日記」に克明に記されているようです。彼らを追って多くの映画俳優や監督もこの地に移ってきたよう。小津は子役を上手く使いこなしていたとの説明板記載ですが、それによるとそのコツは今で言えばわいせつな行為、性犯罪に当たるのではないかと私は思いました。