皆が懸命に復旧作業に取り組んでいる気動車、およびその車庫はこの絵の対極に位置しています。だが見ているしか能のない私としては、恐れ多くてそちらを描くのは敬遠したのでした。かつてイギリスのウエールズ地方を旅した際、多くの保存鉄道を見かけました。手入れも良くピカピカで、運転も保存会の年寄りが担当し、定期的に運転しているようです。乗っているのもどちらかといえば年配の紳士淑女たち、日本のようにガキの鉄ちゃんが幅を利かせているような気配はありませんでした。