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はじめに     「ゴルフ場をスケッチする」


 時はバブル経済の真最中、昭和60年前後の頃です。世は老若男女ゴルフに熱中、その結果ゴルフ場は予約も大変でした。 詰め込み過ぎで、プレーの開始時間も遅れる。ホールとホールの間でも、午後のプレー開始も遅れ、待たされることが常態となっていました。 そんな時始めたのがゴルフ場のスケッチ。ハガキ版のスケッチブックをバッグにしのばせ、待たされるとそのホールの風景を走り描きしたものでした。 家に帰り彩色し、同伴競技者に送ると大変喜ばれたものです。あるゴルフ雑誌が、どこかでその話を聞きつけ、隔週刊でスケッチとエッセイを載せてく れることになりました。あれから四半世紀が過ぎましたが、今回ホームページを開設するにあたり引っ張り出して見ました。時代は変われど、プレーヤー の心理に大きな変化は見られません。
 それでは今も描き続けているのか? とんでもありません。 今は不況でゴルフ場も空いているから、待たされることも無くなりました。また加齢と共にスコアが著しく落ち、途中でスケッチなどしていたら顰蹙を買うよ うになりました。
以下14回シリーズで当時の記憶を辿ります。